脳動脈瘤の疑いがあってから、1カ月以上経過しました。
その間、かなりの高血圧であることを再認識し、
動脈瘤が破裂しないように、
血圧を下げるしか、助かる方法は無いと気付きました。
2~3kg体重を減らしたり、薬を使わない治療方法を試みましたが、
そう簡単には下がらず、下が120~140を行ったり来たりでした。

やっと、病院に行って医者から降圧剤を貰いましたが、
あっという間に110~100となりました。助かった気がします。
なんだか、身体が軽くなり、体調が良くなってきました。
夜も良く眠れるようになって来ました。
今まで、何にも考えずに、塩分や脂分を取り過ぎていたのを実感しました。
首の後ろが、熱中症になったように、痛かったりもしていました。
風呂に入ると、はやり熱中症のように激しい動悸がしました。

降圧剤を飲み始めると、風呂上がりのように楽になったのです。
高血圧は「サイレントキラー」とは言いますが、
今思えば、高血圧の自覚症状は、しっかりと出ていたのだと思います。
昭和の人間なので、クスリには抵抗がありましたが、
最近の医学が発達したのでしょうか、血圧低下による
立ちくらみなどはなく、寧ろ身体が楽になるということは、
今までは、相当に悪い状態であり、脳動脈に負担を掛けて
いたということです。
なぜ、血圧が上がるかという仕組みは以下となります。
【血圧が正常値(下が60~80)の場合】
動脈硬化が無いので、血管がゴムのように弾力があります。
特に大動脈の役割が大きく、心臓が送り出した血液を
血管が風船のように拡張することで、一旦蓄えます。
そして、血管が元に収縮することで、全身の毛細血管までへ
血液を運びます。

【一方、下が120~140の高血圧の場合】
動脈硬化で、血管が詰まって細くなったり、
血管が固くなったりしていますから、
ゴムのような弾力性がありません。
よって、心臓から送り出される血液は、
大動脈があまり膨らまないので、蓄えることができません。
大動脈が収縮したときに、
全身の毛細血管へ送り出す血流が少なくなります。
心臓は、少なくなった血流を補うために、
血圧を上げる必要があるのです。
そして全身の毛細血管へ血液を届けます。
また、高血圧だと、血流が速いので、
身体中の血管に負担を掛けます。
ちょうど、ホースで庭の草木に水をやる事に例えると、
水道から出てくる水の量は同じでも、
ホースの先端を強く握って、水が出難くすると
水は、流速が速くなって、遠くの草木にも
水が届くようになります。
それと同じ原理です。

そして、血流が速くなることで、
血管が傷ついたりして、動脈瘤があると破裂したりします。
それが脳卒中であったり、クモ膜下出血であったりして、
半身不随や植物人間や死に至ったりします。
高血圧は、医者に行って、降圧剤を飲まないといけない
非常に怖い病気予備軍なのです。

現に私の母は、高血圧が原因で脳卒中を起こし、
半身不随になってしまいました。
よく高血圧の症状を訴えていました。
今思うに、何で病院に連れて行ってやらなかったか!
可哀想な事をしてしまいました。
後悔先に立たずです。
私もほっておけば、いずれは同じ運命を辿ることに
間違いありません。
今、やっと気が付いたので、
降圧剤を毎日飲む覚悟を決めた次第です。